絵本の読み聞かせの効果、年齢別おすすめ絵本をご紹介！
読み聞かせに必要な5つのポイント

語彙の拡大

語彙の拡大は、子供の言語能力全体を向上させる重要な要素です。絵本には、多様なテーマや状況に応じた豊富な語彙が散りばめられており、子供は自然と新しい言葉を学ぶことができます。

特に、絵本に多用される擬声語や擬態語は、子供の感覚を刺激し、言葉の音やリズムを楽しむことで、語彙の定着を助けます。
親が絵本を読み聞かせる際に、難しい言葉や新しい表現について丁寧に説明することで、子供の理解を深め、語彙の習得を促進します。

たとえば、「きらきら」という表現を用いた際には、「星がきらきら光っているね」と具体的に説明することで、子供はその言葉の意味を視覚的にイメージしやすくなります。
このように、絵本を通じて語彙を増やすことは、子供のコミュニケーション能力や表現力の向上に大いに寄与します。

コミュニケーション能力の育成

読み聞かせを通して、子供たちは親とのコミュニケーションを楽しむことができます。親の声色や表情、間の取り方などから、言葉以外のコミュニケーション方法も学ぶことができます。
物語の中で登場人物が直面する問題や葛藤を通じて、子供は他者の視点を理解し、共感する力を養います。
また、親子で絵本について話し合うことで、子供は自分の意見や感情を整理し、他人と共有する能力を高めます。

物語の中での役割演じ

物語の中での役割演じは、子供の想像力と感性を高める効果的な方法です。絵本を読み聞かせる際に、親が物語の進行に合わせて質問やコメントを挟むことで、子供は積極的に物語に参加します。
たとえば、「主人公は今、どう感じているかな？」と尋ねたり、「次に何が起こると思う？」と問いかけることで、子供は自分なりの答えを考え、物語に対する理解を深めることで、登場人物の感情や動機を理解し、他者の立場に立って考える力が養われます。

また、子供が自分自身を物語の中のキャラクターに重ね合わせることで、自己認識や自己表現の力も向上します。こうした対話型の読み聞かせは、子供の創造力を刺激し、物語を通じて豊かな感性を育むことにつながります。

絵本のイラストからの想像

絵本のイラストは、子供の視覚的な想像力を大いに刺激します。鮮やかな色彩や多様なタッチのイラストは、物語の雰囲気や登場人物の感情を視覚的に伝え、子供のイメージを具体化させます。
さらに、イラストの細部に目を向けることで、観察力や注意力も養われます。登場人物の表情や背景の風景、細かなディテールに注目することで、子供は絵からさまざまな情報を読み取る練習をします。

創作活動への刺激

絵本を通じて得た刺激は、子供の創作活動を引き出す大きなきっかけとなります。絵本の物語やキャラクターに触れることで、子供は自分自身で新しい物語を作り出したり、登場人物を創造したりする意欲が湧きます。
創作活動は、子供の自主性や自己表現の力を引き出し、将来的な創造的な活動への土台となります。

感情の理解と表現

感情の理解と表現は、子供の情緒的な発達において重要な役割を果たします。絵本では、登場人物が喜びや悲しみ、怒り、驚きなど、さまざまな感情を経験する場面が描かれています。
親が絵本を読み聞かせる際に、登場人物の感情について語り合うことで、 子供は自分自身の感情を認識し、適切に表現する方法を学びます。 これにより、子供は感情のコントロールや他者への適切な感情表現を身につけ、より健全な情緒的な発達を遂げることができます。

他者との共感

絵本を通して、登場人物の喜びや悲しみを共有することで、子供たちは他者への共感力を育むことができます。自分とは違う立場や考え方に触れることで、多様性を理解し、他者を尊重する心を育むことにもつながります。

社会的なルールの学習

社会的なルールの学習は、子供が健全な社会生活を送るために不可欠です。絵本は、物語の中でさまざまな社会的なルールやマナーが自然に描かれており、子供は楽しみながらそれらを学ぶことができます。
親が絵本を読み聞かせる際に、物語の中のルールについて話し合うことで、子供はそのルールを自分のものとして理解し、実践する意欲を持つようになります。こうした学びは、子供が社会の一員として責任を持って行動するための基盤を形成する重要なステップです。

乳幼児向け絵本

幼児向け絵本

小学生向け絵本

①繰り返し読む「暗記読み」

繰り返して読んだ絵本というのは、文字が読める前から、子供が暗唱してしまいます。
親の真似をして読んでいるように見えますが、文字を読んでいるわけではないのです。これは、きちんと文字が読めるようになる前に通るステップなので、非常に大事なことです。

暗記読みの段階を経ると、拾い読みの段階に移ります。
拾い読みができるようになると、スムーズには読めないものの、次第に理解できるようになり、文字から単語が読み取れるようになっていきます。

②できるだけ早い時期から

子供に絵本を読んであげることは、できるだけお子さまの年齢が小さい時期から始めましょう。
できれば、お母さんのお腹の中にいる時（妊娠5か月くらい）から、読み聞かせるとよいでしょう。
何かを教え込むためではなく、絵本読みをとおして、母と子の心を通い合わせ、心の絆を育てることが、主な目的です。

③読む時間の目安は「20～30分」

読み聞かせの時間設定は、子供の集中力や生活リズムを考慮して行うことが重要です。20～30分程度の読み聞かせは、子供が集中して物語に没頭できる時間として適切です。
この時間内であれば、子供は物語を楽しみながら、基本的な生活習慣や社会的なルールを自然と学ぶことができます。

④できるだけ毎日読んであげる

毎日というのはなかなか難しいかもしれませんが、なるべく親が心がけて子供にたくさん本を読み、子供を本好きに育ててあげましょう。
子供を本好きにする秘訣は、子供に本を読ませることよりも、お母さんが毎日子供の寝かしつけに、必ず本を読んであげることです。
幼児が覚えられるようにやさしくかかれた絵本を、繰り返し読んで聞かせるといったやり方がおすすめです。
毎日読み聞かせを行うことは、子供を本好きに育てるために非常に効果的です。定期的に絵本を読むことで、子供は読書を日常の一部として認識し、自然と本に対する興味を持つようになります。

⑤子供に読みたい絵本を選ばせる

読み聞かせをする絵本の選び方ですが、子供自身に読みたい絵本を選ばせて持って来させるほうが、集中して聞くものです。
子供が喜ぶ絵本、自分で「読んで、読んで」と持って来る絵本は、何回でも読んで聞かせましょう。
毎日、同じ本であっても、本人が飽きて退屈するようでなければ、問題はありません。
一方で、新しい本を加えていくことも大切です。絵本は、一冊の本を繰り返し読むこと、できるだけたくさんの本を読むことの両方を上手く進めていきましょう。

また、本棚の位置を入れ替え得ると、さまざまな絵本を手に取るようになり、子供の新たな興味が広がるかも知れません。

絵本の読み聞かせは、「金の卵を産む鶏」を育てる

「1日30分の読み聞かせは、金の卵を産む鶏を育てる」という言葉があります。
これは、読書好きな子に育てることは、「金の卵を産む鶏」に匹敵する創造的な頭を育てるという意味です。

絵本の読み聞かせを行うと、想像力や読解力が身につきます。同時に心の成長や、人間性を育む上で必要な、「親の愛情」を受け取ることができます。
「親の愛を受け取ること」、そして「感動とともに学ぶこと」が、子供の心にとって、大切な栄養になり、お子さまの心が育ちます。
七田式教育における読み聞かせは、子供の知的および情緒的な発達を総合的に支える重要な活動です。

絵本の時間＝子供に愛情を伝える時間

本をたくさん読んであげた子供は、語彙が豊かになり、理解力が広がり、話す内容も豊富になっていきます。

最近では、共働きの家庭も増え、子供と接する機会が少ない親の方も増えています。日々の忙しい生活の中で、子供に愛情を伝えるのは難しいものです。
そんな方でも、夜寝る前の20分程度は絵本の時間にあててあげるだけでも、子供にとってみれば、 自分のために母親が絵本を読んでくれる時間 が、愛情を強く感じることにつながり、昼間の嫌な気持ちも、寂しかった思いも、吹き飛んでしまうものです。