子供の才能を引き出すイメージトレーニング!
集中力・創造力を身につけるイメトレ5選
目次
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1 七田式におけるイメージトレーニングとは
- 1.1 幼児期におけるイメトレとは?
- 2 イメトレの効果
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3 イメージが開く5つの段階
- 3.1 STEP1:何も見えない
- 3.2 STEP2:気配を感じる
- 3.3 STEP3:色が見える
- 3.4 STEP4:動きが見える
- 3.5 STEP5:見たいものが見える
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4 簡単に実践できる七田式イメトレ5選
- 4.1 1歳:まねっこ遊び
- 4.2 2歳:イメージ体操
- 4.3 3歳:空想話
- 4.4 4歳:小人になるイメージ
- 4.5 5歳:達成のイメージ
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5 『ゴロゴロイメージ都道府県』
- 5.1 音、リズムそして映像で覚える
- 5.2 語呂で覚える
- 6 まとめ
七田式におけるイメージトレーニングとは
七田式において、イメージトレーニング(以下、イメトレ)は子供の潜在能力を引き出すための重要な要素として位置づけられています。
単に想像するだけがイメトレではなく、右脳の活性化を促し、創造力や直感力を高める効果が期待できます。
七田式教室では、レッスンの前半部分でイメトレを実施します。これは、子供の脳を学習モードへと切り替え、その後の学習効果を最大限に引き出すためです。
例えば、フラッシュカードを使用する前に、目を閉じて深呼吸をしながら心を落ち着かせ、これから見る画像を鮮明にイメージする準備を整えます。
七田式のイメトレは、単に頭の中でイメージを描くだけではありません。
五感をフルに使い、より豊かなイメージを構築すると同時に、「楽しみながら」行うことを重視しています。
決して強制的ではなく、遊びの要素を取り入れながら自然に想像力を育んでいくことによって、子供たちは苦手意識を持つことなく、興味を持って取り組むことができます。
幼児期におけるイメトレとは?
幼児期のイメトレは、子供の脳の発達にとって極めて重要な役割を果たします。単なる空想遊びとは少し異なり、目的を持って行われる取り組みであるため、子供の集中力や創造性を計画的に育みます。
効果的なイメトレのポイントは、子供の自主性を重んじることです。大人が一方的に「こう想像しなさい」と指示するのではなく、
「○○ちゃんはどう思う?」と問いかけ、子供の自由な発想を引き出すことが大切です。
子供は自分の考えに自信を持ち、より積極的にイメージを広げるようになります。
日常生活のさまざまな場面にもイメトレの機会はあります。
お風呂の時間には「泡の中に何が見える?」、食事の時間には「このおにぎりはどんな具材が入っているかな?」といった具合に、遊び感覚でイメージ力を育むことができます。
重要なのは、
子供の発達段階に応じたアプローチ
をすることです。
2歳児なら「犬は何を食べたいのかな?」といった単純な問いかけから始め、4歳児になれば「もし空を自由に飛べたら、どこに行きたい?」というような、より抽象的な想像を促す問いかけへと発展させていきます。
このように、幼児期のイメトレは、遊びの中で自然に行われる学びとして機能させることができます。
イメトレの効果
イメトレがもたらす効果は、子供の成長において多岐にわたります。特に重要な2つの効果について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
集中力
イメトレは、子供の集中力を自然な形で育てる効果があります。特に、目を閉じて特定のイメージに意識を向ける練習は、注意力の制御に役立ちます。
「お気に入りのおもちゃの形や色を思い出してみよう」という簡単な練習でも、子供は意識を一点に集中させる経験を積むことができます。この能力は、就学後の学習活動にも大きく活かされることになります。
イメトレを通じて得られる集中力は、日常生活のさまざまな場面でも発揮されます。食事の時間や着替えの際にも、必要な動作に意識を向け続けることができるようになっていきます。
記憶力
イメトレは、記憶力の向上にも貢献します。特に、
視覚的なイメージと結びついた記憶は、長期的に定着しやすい
という特徴があります。
具体的には、新しい言葉を覚える際に、その言葉に関連するイメージを同時に思い浮かべることで、より効果的な記憶定着が期待できます。「シマウマ」という言葉を覚える時に、白黒の縞模様や動物園での様子をイメージすることで、言葉の意味と視覚的な記憶が結びつきます。
また、経験したことを振り返る際にも、イメトレの効果が発揮されます。「今日の幼稚園では何をして遊んだ?」という問いかけに対して、情景を思い出しながら説明することで、より鮮明な記憶として定着していきます。
これらの効果は相互に関連し合い、子供の総合的な能力発達を支えています。
イメージが開く5つの段階
七田式では、イメトレを通して子供のイメージが段階的に開かれていくと考えています。
ここでは、それぞれの段階について具体的な例を交えながら解説します。
STEP1:何も見えない
この段階は、イメトレの出発点です。具体的なイメージを思い浮かべることができず、「頭の中が真っ白」な状態です。
まずは、
実物を見せながらゆっくりとイメージを構築するアプローチ
をしましょう。
実際のりんごを見せながら「このりんご、つるつるしているね」「ふわっと甘い香りがするね」と、五感に訴えかけるような声かけを行います。
焦らずに時間をかけることが大切で、子供の反応を見ながら、少しずつイメージの種を蒔いていくような気持ちで接することがポイントです。
STEP2:気配を感じる
この段階では、漠然としたイメージの芽生えが見られます。完全な形や色は思い浮かばなくても、何かしらの存在を感じ取れるようになります。
先ほどのりんごをイメージするにあたり、「なんとなく赤いような気がする」「丸いものがぼんやり見える」といった曖昧な表現も、イメージ形成の重要なプロセスとして認めていきます。
具体的な声かけとしては、
「どんな感じがする?」「何か見えてきた?」
といった、オープンな質問を投げかけることで、子供の感覚を引き出していきます。
STEP3:色が見える
この段階に入ると、はっきりとした色のイメージを持てるようになります。「りんごは赤色」「バナナは黄色」といった、色彩的な認識が確立されます。
この時期は、
普段からさまざまな色彩体験を提供することが効果的
です。絵の具遊びや色鉛筆でのお絵かき、自然の中での色探しなど、実際の体験と結びつけながらイメージを豊かにしていきます。
「空の青と海の青は同じかな?」「夕方の空の色は朝と違うね」といった、より細かな色の違いにも注目できるような声かけを心がけます。
STEP4:動きが見える
静止画のような固定されたイメージから、動的なイメージへと発展する段階です。「りんごが木からポトンと落ちる様子」「葉っぱが風に揺れる様子」といった、動きのあるシーンを思い描けるようになります。
この段階では、実際の動きを伴う体験を多く取り入れましょう。「風に吹かれる木の葉のように体を揺らしてみよう」「うさぎさんが跳ねるみたいにピョンピョンしてみよう」など、体験的な活動を通じてイメージを深めていきます。
STEP5:見たいものが見える
イメージ力の集大成とも言える段階です。
自由自在にイメージを操り、創造的な思考が可能
になります。「木の上から見た景色」「りんごの中の様子」など、実際には見えない場面も想像できるようになります。
この段階では、より複雑なイメトレにチャレンジします。「もし空を自由に飛べるとしたら、どんな景色が見えるかな?」「タイムマシンで恐竜時代に行ったら、何が見えるかな?」といった、創造的な問いかけを通じて、イメージ力をさらに伸ばしていきます。
簡単に実践できる七田式イメトレ5選
年齢に応じた効果的なイメトレの方法を、具体的な実践例とともにご紹介します。ご家庭でも無理なく取り入れられる内容ですので、ぜひ親子で実践してみてください。
1歳:まねっこ遊び
1歳児向けのイメトレは、シンプルでわかりやすい動作の模倣から始めます。この時期の子供は、大人の動きを観察し真似ることに強い興味を示します。
【具体的な実践方法】
- 「いないいないばあ」での表情の真似
- 手遊び歌に合わせた動作の模倣
- 日常的な動作(食べる真似、寝る真似)の再現
- 動物の仕草や鳴き声の模倣
ポイントは、
必ず大人が先に見本を示し、子供が理解しやすい単純な動きから始めること
です。「上手だね!」「そうそう、その調子!」と、積極的にほめることで、子供の意欲を引き出します。
2歳:イメージ体操
2歳児は、体を動かすことが大好きな年齢です。この特徴を活かし、想像力と運動能力を同時に育むイメージ体操を取り入れます。
【実践例】
- 「ゾウさんのお散歩」でゆっくり大きな歩き方
- 「うさぎさんのジャンプ」で軽やかなホッピング
- 「カニさん歩き」で横歩き
- 動物の仕草や鳴き声の模倣
活動時は、BGMを使用したり、簡単なストーリーを添えたりすることで、より豊かなイメージ作りを促します。
「象さんは何を見つけたかな?」「うさぎさんは何を食べたいのかな?」といった問いかけを織り交ぜることで、動きとイメージを結びつけます。
3歳:空想話
3歳になると言語能力が飛躍的に発達し、より複雑な想像が可能になります。この時期は、空想話を通じて創造力を育みます。
【実践方法】
- 「もしも空が虹色だったら?」
- 「お月さまに行けたら何をする?」
- 「アイスクリームの木はどんな味がする?」
- 「おもちゃが話せるようになったら何て言う?」
子供の答えに対して「そうなんだ!面白いね!」と共感的に受け止め、さらに「それから?」「どうしてそう思ったの?」と会話を広げていきます。
突飛な発想も大切に扱い、想像することの楽しさを体感
させます。
4歳:小人になるイメージ
4歳児は視点を変えての想像が可能になってきます。自分のサイズが変わった時の世界の見え方を想像する練習を通じて、物事を多角的に見る力を養います。
【実践のポイント】
- 「テーブルの下はどんな風に見える?」
- 「アリさんと同じ目線で見たら花はどんな大きさ?」
- 「鉛筆が大きな木に見えたら何して遊ぶ?」
- 「お部屋が大海原に見えたらどんな生き物がいる?」
実際に這いながら部屋の中を探検したり、虫眼鏡で小さな世界を観察したりするなど、体験的な活動と組み合わせることで、よりリアルなイメージを作ることができます。
5歳:達成のイメージ
就学前の5歳児には、目標達成をイメージする練習が効果的です。これは、将来の学習やさまざまな課題に取り組む際の基礎となります。
【実践例】
- 「運動会で上手に走れている自分」
- 「新しい折り紙が完成した時の喜び」
- 「お友達と仲良く遊べている場面」
- 「苦手な食べ物に挑戦している様子」
イメージを具体的にするために、「どんな気持ち?」「周りの人は何て言ってる?」「その時の音は?」など、五感を使った詳しい描写を促します。
『ゴロゴロイメージ都道府県』
都道府県の学習に、イメージとゴロ合わせを組み合わせた独自の学習法を紹介します。
地理的な知識を楽しみながら、記憶を定着させることができます。
たとえば、愛媛県は「エイっとヒョウ跳び愛媛県」、秋田県は「あきたよあくびだ秋田県」といったように、形状のイメージと語呂を結びつけます。
例)愛媛県
音、リズムそして映像で覚える
»「耳」が脳を変える
耳からの刺激は、体の基幹をすべてつかさどる「間脳」に届きます。
間脳は、直観力、認識力、想像力といった力に最も関係が深く、優れたひらめきや芸術性の根源がここにあります。
視覚からの情報は、この脳の深いところまで情報が届きません。
そのため耳からの適切な刺激は、記憶力や能力を飛躍的にアップしてくれます。
»一生忘れない記憶ができる
耳からの記憶は、その質も高く、長期記憶として脳に残ります。
さらに目からも記憶するので、より質の高い記憶をすることができます。
繰り返し聞くことでさらに記憶が定着し、ずっと忘れない、一生ものの記憶になります。
何も見なくても思い出すことができるので、学校の課題やテスト、受験にも非常に役立ちます。
»口からのアウトプットで知識を定着
楽しい歌で覚えるから、フレーズをつい口ずさんだり歌ったりしてアウトプットをするようになります。
そうすることで、脳が活性化され記憶の回路が育ち、覚えた知識が定着するようになります。
語呂で覚える
語呂合わせは、難しい内容でも楽しく覚えられる効果的な記憶術です。七田式では、これに形状的なイメージのアレンジを加えています。
ユーモア溢れる語呂合わせとイラストで、すぐに口ずさむことができ、遊びながら日本の地理をしっかりと押さえられます。
まとめ
イメージトレーニングは、子供の才能開発において非常に重要な役割を果たします。
本記事で解説してきたように、七田式では、年齢に応じた段階的なアプローチと、さまざまな実践方法を通じて、子供の潜在能力を最大限に引き出すことを目指しています。
特に重要なポイントは以下の3つです。
- 発達段階に応じたアプローチ 1歳児の単純な模倣活動から、5歳児の複雑な目標達成イメージまで、子供の成長に合わせて段階的にトレーニングを進めることが重要です。無理なく楽しみながら取り組めることで、持続的な効果が期待できます。
- 多角的な学習方法の活用 視覚、聴覚など、複数の感覚を組み合わせることで、より効果的な学習が可能になります。ゴロ合わせや音楽、リズムなど、さまざまな要素を取り入れることで、子供の興味を引きながら学習効果を高められます。
- 継続的なサポートの重要性 イメージトレーニングは、一朝一夕に効果が現れるものではありません。日々の積み重ねが重要で、特に家庭での実践が鍵となります。保護者が子供の想像力を認め、励まし、支援することで、より豊かな創造性が育まれていきます。
このような取り組みを通じて、子供たちは想像力、集中力、記憶力を自然に身につけていきます。これらの能力は、将来の学習や様々な活動の基盤となり、創造的な問題解決能力の発達にも貢献します。

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