幼児期におけるコミュニケーション能力とは?
年齢別にみる発達目安と伸ばす方法について
目次
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1 コミュニケーション能力とは
- 1.1 コミュニケーション能力の重要性
- 1.2 幼児期におけるコミュニケーション能力とは
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2 年齢別にみるコミュニケーション能力の発達目安と特徴
- 2.1 0歳6か月~1歳5か月
- 2.2 1歳6か月~2歳5か月
- 2.3 2歳6か月~3歳5か月
- 2.4 3歳6か月~4歳5か月
- 2.5 4歳6か月~5歳5か月
- 2.6 5歳6か月~就学前
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3 コミュニケーション能力を伸ばす方法
- 3.1 フラッシュカード
- 3.2 絵本の読み聞かせ
- 3.3 家族で会話する機会をしっかりとる
- 3.3 幼児教室や各種スクールに通う
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4 コミュニケーション能力を伸ばすうえで親が注意しないといけないこと
- 4.1 イヤイヤ期も成長の証拠
- 4.2 話し方には気をつける
- 4.3 比較せず、ありのままを認めてあげる
- 5 こころを育てる七田式えほんシリーズ
- 6 まとめ
コミュニケーション能力とは
コミュニケーション能力は、「話す」「聞く」だけでなく、自分の考えや気持ちを相手に伝え、相手の意図を理解する総合的なスキルを指します。言語的なスキルだけでなく、表情やジェスチャー、アイコンタクトなどの非言語的要素も含まれます。
幼児期にこれらの基礎を育むことは、将来の人間関係や社会生活に大きな影響を与えるため、非常に重要です。
コミュニケーション能力の重要性
コミュニケーション能力は、社会生活において円滑な人間関係を築き、自分の意見を表明し、他者と協力するために不可欠です。
幼児期に基礎を育むことで、子供は自信を持って社会で生きていく土台を築きます。
コミュニケーション能力が高い子供は自己表現が豊かで、他者との関わりにおいてもストレスを感じにくいです。また、家庭内や将来大人になった時にも、良好なコミュニケーションは重要な役割を果たします。
一方で、コミュニケーションが苦手な子供は、自己肯定感や学業成績にも影響が出る可能性があります。
幼児期におけるコミュニケーション能力とは
幼児期では、「非認知能力」と呼ばれる数値では測れない能力の成長が重要です。
コミュニケーション能力は年齢とともに広がり、親の言葉に反応し話せるようになる段階から、友達とルールを守りながら楽しく遊ぶ段階へと発展します。
この時期のコミュニケーション能力の発展は、言語の習得だけでなく、社会性や感情のコントロールにも関連しています。
子供は自己と他者の境界を理解し、協調性や共感力を身につけます。遊びを通じて他者との関わり方を学び、ルールを守る重要性を理解することで、集団生活の基礎を築いていきます。
七田式教育では、子供一人ひとりのペースに合わせた指導を行い、多様なコミュニケーション能力の育成を重視しています。
年齢別にみるコミュニケーション能力の発達目安と特徴
幼児期のコミュニケーション能力は、年齢とともに大きく変化します。以下では、各年齢ごとの発達目安と特徴について解説します
0歳6か月~1歳5か月
「あーうー」などの喃語(なんご)から意味のある幼児語を話せるようになる段階です。
「まま」や「まんま」など、簡単な語彙を一つ話せるようになります。感情表現も豊かになり、喜びや悲しみ、驚きを積極的に表現します。
子供の発語を促すために、同じ言葉を繰り返し使ったり、一緒に歌を歌ったりすることがおすすめです。また、表情豊かにコミュニケーションを取ることで、言葉だけでなく感情の伝え方も学ばせます。
1歳6か月~2歳5か月
人の言葉や行動を真似するようになり、2語文から3語文が話せるようになります。
基本的な挨拶や生活習慣が身につき、嫌なことや気に入らないことがあると叫んだりかんしゃくを起こしたりします。
自我が芽生え、「イヤ」を主張することも増えます。また、恥ずかしがる場面も見られるようになります。
子供は模倣を通じて多くを学びます。
親はポジティブな行動を強化し、否定的な行動には一貫した対応を心掛けましょう。
叱るよりもほめることで自己肯定感を高め、豊かな語彙を提供して表現力を養います。
2歳6か月~3歳5か月
自我がさらに育ち、自己主張が強まります。「やってみたい!」という挑戦心が高まり、会話や身体能力も著しく成長します。
友達との遊びを通じて相手の気持ちを理解し、協調性を養います。ルールを守ることや順番を待つことを学び、社会性の基礎を築きます。
親は子供の好奇心を尊重し、多様な体験をさせてあげることで能力を引き出します。
身体を使った遊びや運動も感覚統合や協調性の発達に寄与します。
3歳6か月~4歳5か月
自己主張がより強くなり、友達とのコミュニケーションが円滑になります。
自分の気持ちを上手に言葉にし、一緒に遊ぶ機会が増えます。ルールを決めて遊ぶことができる反面、トラブルも発生しやすくなります。
悪い言葉や行動を覚えることもあるため、優しく注意してあげることが大切です。
子供はグループ遊びや共同作業を通じて協力や交渉の方法を学びます。
親は子供が友達との関係を築く際に適切な支援を提供し、問題解決の方法を一緒に考えることで社会的な能力を高めてあげましょう。
4歳6か月~5歳5か月
友達との関わりがさらに深まり、年上や年下の子供とも遊ぶことで経験が増えます。
ルールのある遊びや年下の子供のお世話もできるようになります。
自分の立ち位置がわかるようになり、友達との比較が増えることもありますが、子供が落ち込んだ時にはプラスの言葉がけを心掛けましょう。
多様な友達関係をサポートし、異なる背景や性格の子供と遊ぶ機会を増やして、柔軟な思考や協調性を育みましょう。
年下の子供との関わりを通じてリーダーシップや責任感も養われます。
5歳6か月~就学前
社会のルールやマナーを理解し、社会性を身につけます。小学校に上がる前の最後の年代であり、年下の子供との関わりが増えます。
思い通りにならないことが減り、人に譲ったり我慢できるようになります。複雑なルールの遊びや集団生活にも適応できるようになります。
親は学校生活への準備として、子供が自律的に行動できるようサポートしてあげましょう。
ルールを守ることや友達との協力方法を遊びを通じて学ばせ、感情の表現方法や相手の気持ちを理解する力を育てます。
これらのスキルは、学校生活や将来の社会生活で重要な役割を果たします。
コミュニケーション能力を伸ばす方法
フラッシュカード
語彙力はコミュニケーションにおいて非常に重要です。
特に低年齢の時期は、フラッシュカードを活用して多くの語彙をインプットさせることが後々の成果につながります。
フラッシュカードは視覚的に語彙を学ぶのに効果的なツールです。
豊かな色彩や絵、文字が描かれたカードを使うことで、子供は楽しみながら新しい言葉を覚えることができます。
親は、動物、食べ物、日常用品など、子供が興味を持ちやすいテーマを選び、カードを作成すると良いでしょう。
ゲーム感覚で使用することで、集中力を維持しつつ楽しく学習できます。定期的に新しいカードを追加し、語彙の幅を広げることで、子供のコミュニケーション能力は着実に向上します。
絵本の読み聞かせ
低年齢では、短い文と繰り返しの多い絵本が文字読みの基本を学ぶのに最適です。
この年代で絵本を読み聞かせることで、子供は自然に言葉を理解し始めます。
年齢が上がるにつれて、しつけや生活習慣、友達との仲良しの重要性や喧嘩後の仲直り方法など、内容を変えていきます。
絵本の読み聞かせは、言語能力だけでなく、想像力や理解力の発達にも良い影響があります。
親は子供の興味に合わせた絵本を選び、楽しみながら読むことが重要です。声の抑揚や表情を豊かにすることで、子供は物語に引き込まれ、内容を深く理解します。
さらに、読み聞かせ後に絵本の内容について話し合う時間を設けることで、子供は自分の考えや感情を言葉にする練習ができます。また、絵本に登場するキャラクターや状況を自分なりに想像することで、創造性や問題解決能力も養われます。
家族で会話する機会をしっかりとる
子供にとって、家族は簡単にコミュニケーションを取ることができる大切な相手です。
子供との会話の機会を積極的に設け、スムーズに意思疎通ができるよう促しましょう。
食事の時間やお風呂の時間など、日常の中で自然と会話ができる時間をしっかりとりましょう。
親は子供の話に耳を傾け、興味を持って応えることで、子供は自分の意見や感情を表現することに自信を持つようになります。
例えば、「今日はどんなことがあった?」や「これについてどう思う?」といった質問がおすすめです。
家族全員が積極的に会話に参加することで、子供はコミュニケーションの楽しさや重要性を自然と理解します。
幼児教室や各種スクールに通う
幼稚園以外にも幼児教室やスクール、習い事に通わせることで、子供のコミュニケーション能力は飛躍的に成長します。
最初は恥ずかしがることもありますが、環境に慣れることで自己主張ができるようになります。無理強いせず、子供のペースに合わせて前に進める環境を整えましょう。
幼児教室や習い事は新しい出会いや経験を提供する場です。異なる年齢や背景を持つ子供たちと接することで、社会的なスキルや柔軟性が養われます。
グループ活動や共同作業を通じて、協力の方法やリーダーシップを学びます。新しい環境に適応することで、子供は自信を持ち、自分の意見を積極的に表現する力を身につけます。
親は、子供が安心して参加できるようにサポートし、楽しめる活動を選ぶことが重要です。子供が新しい環境に慣れるまでの間は、親の励ましやサポートが欠かせません。
コミュニケーション能力を伸ばすうえで親が注意しないといけないこと
イヤイヤ期も成長の証拠
子供とのコミュニケーションを試みても「イヤ」と拒絶されることがあります。
これは成長の一環であり、自我が発達している証拠です。怒らず、落ち込まず、柔軟に対応しましょう。
イヤイヤ期は自己主張の重要な時期です。
親は子供の気持ちを尊重し、無理に従わせようとせず受け入れる姿勢が大切です。衣服や食べ物の選択においても、子供に選ぶ機会を与えることで自己決定感を育てます。
一貫性のある対応を心掛けることで、子供は安心感を持ち、スムーズなコミュニケーションが可能になります。怒ったり罰したりするのではなく、共感し理解を示すことで信頼関係を深めましょう。
話し方には気をつける
子供は、身近な人の話し方を真似します。普段使っている言葉をそのまま子供が話すようになるので、普段の会話から気をつけるようにしましょう。
親が穏やかで肯定的な話し方をすることで、子供も同様に穏やかで肯定的なコミュニケーションを取るようになります。
逆に、短気で否定的な言葉遣いをすると、子供も同じような話し方をする傾向があります。子供の話をしっかり聞き、適切に反応することで、安心して感情や考えを表現できるようになります。
質問やほめ言葉を積極的に使って、子供の自己肯定感を高めましょう。
例えば、「今日は何して遊びたかったの?」や「よく頑張ったね!」などの言葉が効果的です。
比較せず、ありのままを認めてあげる
コミュニケーション能力の成長には個人差があります。
恥ずかしがり屋や会話数の少ない子供も一つの個性です。他の子と比較せず、ありのままを認めて愛情を注ぎましょう。
親は子供の成長過程で比較や競争を避け、個性を尊重することが大切です。
きょうだいや他の子供との比較は、自己肯定感を低下させ、自信を失わせる一因となります。
子供の努力や成果に対して肯定的なフィードバックを提供し、自分のペースで成長できる環境を整えましょう。
不安やストレスに対して寄り添いサポートすることで、子供は安心感を持ち、感情を健全に表現する能力を養います。親の愛情と信頼が子供の自己肯定感とコミュニケーション能力の基盤となります。
こころを育てる七田式えほんシリーズ
こころを育てる七田式えほんシリーズ
- ✔耳で聞いて覚えてしまう、年齢に合わせた文章量
- ✔子供が幼児の間に伝えておきたいテーマを厳選
- ✔話し言葉中心だから、読みやすく、伝わる
3,600円(税込)
『こころを育てる七田式えほんシリーズ』のこだわり
子供が絵本に興味を持ったり、好きになるというのは、ストーリーももちろん大切ですが、絵本に出てくるキャラクターの表情であったり、絵本の色づかいなど、「絵」の占める割合が60~70%といわれています。
本シリーズでは、実際に、自分で絵本を何冊も出版されている作家さんなど、画力の卓越した方に描いていただいています。
そして、1コースの中の6冊は、すべて違う作家さんが絵を描いているので、色々な雰囲気を楽しむことができます。
耳で聞いて覚えてしまう、年齢に合わせた文章量!
『こころを育てる七田式えほんシリーズ』は、各年齢に最適な文章量で作られています。
年齢に合わせた文章量と内容なので、子供が「わからないから面白くない」と感じることを防ぎ、絵本への興味を引き出します。
低年齢向けには短くリズミカルな文章や繰り返しのフレーズを用い、年齢が上がるにつれて物語の複雑さや表現豊かな文章へと進化させ、読解力を高めます。
適切な文章量により、子供は自然と読書に親しみ、自主的に絵本を読むようになります。また、読み聞かせをする親にとっても、無理なく読み進められるため、子供と一緒に楽しみながら取り組むことができます。
子供が幼児の間に伝えておきたいテーマを厳選!
『こころを育てる七田式えほんシリーズ』は、幼児期に伝えたい生活の基礎や社会性をテーマにした絵本です。
言葉だけでは理解しにくいお手伝いや食事のマナー、友達とのコミュニケーションなどを、子供が楽しみながら学べるストーリーで提供しています。
日常生活で直面するさまざまな場面を通して、自然と大切なことを学び、問題解決能力や社会性を身につけることができます。
絵本を読むことで、親は子供に大切なことを効果的に伝え、子供の自己肯定感や意欲を高めることができます。
話し言葉中心だから、読みやすく、伝わる!
『こころを育てる七田式えほんシリーズ』は、話し言葉を中心とした文章で構成されています。
普段家庭で使っている言葉で絵本を読むことができるので、親御さんは読みやすく、子供にも伝わりやすいのが特長です。
子供たちは親しみやすい言葉で物語に入り込みやすく、日常生活と関連付けて内容を理解することができます。
また、親が読み聞かせをする際も、自然な口調で子供との親密な関係を築きながら、言語能力やコミュニケーション能力の発達を促します。
まとめ
幼児期は、子供のコミュニケーション能力が急速に発達する重要な時期です。
0歳6か月から就学前にかけて、言語の習得だけでなく、感情表現や社会性、自己主張など、多岐にわたるスキルを身につけていきます。この記事では、年齢別にみる発達目安と特徴、さらにコミュニケーション能力を効果的に伸ばす方法について七田式教育の観点から詳しく解説しました。
特に、フラッシュカードや絵本の読み聞かせ、家族での会話、幼児教室への参加など、日常生活の中で簡単に取り入れられる方法を通じて、子供のコミュニケーション能力をサポートすることができます。
また、イヤイヤ期の対応や話し方の工夫、子供の個性を尊重する姿勢など、親が意識すべきポイントも併せて紹介しました。『こころを育てる七田式えほんシリーズ』は、子供の心と脳をバランスよく育むために特別に設計された教材であり、親子で楽しみながら効果的に学べる内容となっています。
幼児期における適切なサポートと環境を整えることで、子供は自信を持って社会に出て行ける強いコミュニケーション能力を身につけることができます。
親として、子供の成長を温かく見守り、積極的に関わることで、子供の未来を明るく切り拓く大きな力となるでしょう。七田式教育の方法を取り入れ、子供の可能性を最大限に引き出すお手伝いをしてみてはいかがでしょうか。

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