幼児教育で記憶力が伸びる!!
年齢別にみる幼児の記憶の特徴と最適な取り組み
目次
- 1 記憶とは?
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2 記憶の3つの特徴
- 2.1 一度見たことを瞬時に覚えて再現できる
- 2.2 短時間に大量に記憶する
- 2.3 記憶の容量が増える
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3 年齢別に見る記憶の特徴と最適な取り組み
- 3.1 1歳6か月~2歳5か月
- 3.2 2歳6か月~3歳5か月
- 3.3 3歳6か月~4歳5か月
- 3.4 4歳6か月~5歳5か月
- 3.5 5歳6か月~6歳5か月
- 4 七田式では耳からの記憶が良い
- 5 ゴロゴロイメージ都道府県
- 6 まとめ
記憶とは?
記憶とは、「見たこと、聞いたことを銘記、保持し、想起すること」です。
この過程は非常に重要な役割を果たします。しばらくして忘れてしまうのは、記憶ではなく、暗記の領域に入ります。この違いを理解することで、幼児教育におけるアプローチを見直すきっかけとなるでしょう。
銘記
銘記とは、特定の情報や経験を意識的に心に刻みつけ、長期的に覚えておくプロセスです。効果的な銘記のためには、感情との関連付けや反復学習が重要です。
感情的な要素を含む出来事は、私たちの記憶により深く残りやすく、学習時に物語形式で情報を伝えることで、記憶の定着を助けることができます。
保持
保持とは、獲得した情報や体験を時間を経ても記憶の中に留めておくことを指します。この過程は、脳内での情報の整理や再構築を伴います。特に幼児期は、神経細胞の結びつきが急激に発展するため、保持力も高まります。
記憶を強化するためには、定期的な復習や新しい情報との関連付けが効果的です。また、遊びや創造的な活動を通じて楽しみながら記憶を維持することが、将来的な学びへの好影響を与えます。
想起
想起とは、記憶の中から特定の情報や経験を意識的に引き出す過程です。そうすることにより、脳内のネットワークが活性化し、記憶された情報が再現されます。
幼児期は、周囲の言語や刺激によって記憶が呼び起こされることが多く、親や保育者による質問や連想ゲームが効果的です。
想起を促すことで、記憶の定着をさらに強化することができ、自己学習や問題解決能力の向上にも寄与します。
記憶の3つの特徴
特に幼児期は吸収力に優れています。この時期に何を教えるかが、今後の能力に大きく影響します。
年齢が低ければ低いほど、情報を苦労なく吸収でき、潜在的な能力を最大限引き出すことが可能です。
これを「才能逓減の法則」と呼び、幼児期は能力を育てるための最大のチャンスと言えるでしょう。
1.一度見たことを瞬時に覚えて再現できる
幼児期は視覚的な情報処理能力に優れており、一度見た映像や絵を写真のように記憶し、正確に再現することができます。
これは、視覚的な刺激が脳に強い印象を与えるためです。絵本の読み聞かせや映像教材を使うことで、記憶力の向上が期待できます。
2.短時間に大量に記憶する
幼児は新しい情報に対する吸収力が非常に高く、短時間で大量の情報を記憶することが可能です。
歌やリズムのあるコンテンツなどは特に吸収しやすく、自然と記憶できます。
この特性を活かし、楽しさを交えた教材や活動を提供することで、さらに記憶力を高められます。
3.記憶の容量が増える
幼幼児期は脳細胞が爆発的に増加する時期であり、記憶の容量も大きくなります。
この時期にさまざまな経験を積むことで、脳の神経回路が複雑になり、より多くの情報を記憶できるようになります。
多様な経験を提供することが、記憶力向上につながります。
年齢別に見る記憶の特徴と最適な取り組み
幼児期の記憶力は年齢とともに発達していきます。それぞれの発達段階に合わせた最適な取り組みを行うことで、記憶力を効果的に伸ばすことができます。
年齢ごとの記憶の特徴とそのアプローチを詳しくご紹介します。
1歳6か月~2歳5か月
特徴:天才期
この期間は「天才期」と呼ばれ、子供は言葉や知識を驚くほど吸収します。 特に、周囲の環境からの刺激が大きな役割を果たすため、家庭内の会話やリズムを使った取り組みが効果的です。
取り組み:フラッシュカード
高速・大量のカードフラッシュによるインプットを行うことで、物事を写真のように記憶できる「記憶力」や、コンピューターのような「計算力」、著名な芸術家のような「イメージ力」などの、子供が本来持つすばらしい能力を最大限引き出すことができます。
2歳6か月~3歳5か月
特徴:自立心の芽生え
この時期は自立心が芽生え、自分でやりたいことが増えてきます。歌やモノマネを通じて楽しみながら言葉を学ぶことができ、友達とのふれあいも増えます。
取り組み:詩の暗唱
童謡などを歌いながら楽しく詩を覚えさせることで、記憶力をさらに向上させることができます。
反復することで知識が深まり、記憶が定着します。
3歳6か月~4歳5か月
特徴:自立と思考
この時期は、「やりたい」「知りたい」という気持ちが強くなり、友達と遊ぶ際にも言葉で表現する能力が向上します。運動能力も高まり、力強い遊びができるようになります。
取り組み:円周率記憶
円周率などの大容量の記憶に挑戦することが可能で、遊びの要素を取り入れた学習法が非常に効果的です。
4歳6か月~5歳5か月
特徴:予想する力
この時期には予想する力が身についてきます。文字の読み書きも本格的に始まり、友達とのコミュニケーション能力も発達します。
100ペグ記憶
語呂あわせなどを用いて、数字を楽しく記憶する活動を取り入れることで、効果的な学習が可能です。
語呂で覚える「ペグワード」を用いて、100単語を数字とリンクさせて記憶していくことで、より多くの単語を記憶することができます。
5歳6か月~6歳5か月
特徴:好奇心
この時期は知的好奇心が高まり、社会性も身についてきます。高い思考力を使い子供同士のコミュニケーションを図ることができるようになります。
取り組み:50単語記憶
50単語記憶は、50単語をお話でつなげて、順番に覚えていく記憶法で、自分でお話を作りながら記憶していくため、楽しく取り組むことができます。
七田式では耳からの記憶が良い
»一生忘れない記憶ができる
耳からの記憶は、その質も高く、長期記憶として脳に残ります。
さらに目からも記憶するので、より質の高い記憶をすることができます。
繰り返し聞くことでさらに記憶が定着し、ずっと忘れない、一生ものの記憶になります。
何も見なくても思い出すことができるので、学校の課題やテスト、受験にも非常に役立ちます。
『ゴロゴロイメージ都道府県』
都道府県の学習に、イメージとゴロ合わせを組み合わせた独自の学習法を紹介します。
地理的な知識を楽しみながら、記憶を定着させることができます。
たとえば、愛媛県は「エイっとヒョウ跳び愛媛県」、秋田県は「あきたよあくびだ秋田県」といったように、形状のイメージと語呂を結びつけます。
例)愛媛県
音、リズムそして映像で覚える
七田式では、複数の感覚を同時に使用することで、より効果的な学習が可能になると考えています。
音楽とリズム、そして視覚的なイメージを組み合わせた学習方法を展開します。
»「耳」が脳を変える
耳からの刺激は、体の基幹をすべてつかさどる「間脳」に届きます。
間脳は、直観力、認識力、想像力といった力に最も関係が深く、優れたひらめきや芸術性の根源がここにあります。
視覚からの情報は、この脳の深いところまで情報が届きません。
そのため耳からの適切な刺激は、記憶力や能力を飛躍的にアップしてくれます。
»口からのアウトプットで知識を定着
楽しい歌を使って覚えることで、子供たちはつい口ずさみ、歌ったりするようになります。このようなアウトプットが記憶に非常に役立ち、脳を活性化させ、覚えた知識を定着させます。
繰り返し行うことで、知識が徐々にしっかりとした記憶となり、学校の課題やテスト、受験でも有利に働きます。
このアプローチにおいて、語呂合わせや形状を視覚化することで、子供たちは楽しみながら学んでいくことができるのです。
たとえば、都道府県の記憶などにおいては、ユーモア溢れる語呂合わせやイラストを用いることで、学ぶ意欲がさらに高まります。
語呂で覚える
語呂合わせの方法は、難しい内容でも楽しく覚えられる記憶術です。
地理や歴史など、特に覚えるのが難しいとされる分野でも、七田式ではユニークな語呂合わせやイラストを取り入れて学習を行います。
子供たちは自然と覚えることができるだけでなく、遊びながら学ぶ楽しさも感じることができます。
まとめ
幼児教育における記憶力を効率的に伸ばすためには、年齢に応じた適切な取り組みが不可欠です。幼児期は特に記憶力の発達が著しい時期であり、このタイミングに正しい教育方針を取り入れれば、子供たちの潜在能力を最大限に育てることが可能です。
記憶の特徴を理解し、耳からの情報伝達や楽しいリズム、視覚的なイメージを組み合わせて学習を行うことで、長期的な記憶形成に寄与することができます。
また、語呂合わせや遊びの要素を取り入れた学習法は、難しい内容を楽しく学ぶための強力なツールとして機能します。このようにして構築された記憶は、子供たちにとって一生の宝物となるはずです。七田式の考え方や手法を活用し、楽しい学びの時間を通じて、子供たちの可能性を広げてあげることが大切です。
