七田式教育とは？
これを読めば七田式教育についてわかる！
基礎知識をわかりやすく解説

七田式教育とは

七田式教育とは、1958年に七田眞によって創設された教育法であり、現在65年以上の歴史があります。
一言で言うと七田式は、知識を与えるのではなく、子供の本来持つ能力を引き出して高める教育法です。
「人は誰でも天才である」という考えのもと、特に幼児期に適切な時期に適切な刺激を与えることで高い記憶力や豊富な語彙を身につけることができます。

七田式教育は、「徳育」「知育」「体育」「食育」の4つを柱としています。

子供の学力だけではなく、心を育む「全人格教育」であり、優れた人間性を備え、世界で活躍できるような子供になるための独自のプログラムを実践しています。
創設されてから現在に至るまで、七田式教育は言葉や文化の壁を越えて取り入れられており、現在では日本を含めアジア・ヨーロッパなど17か国で実践されています。

創始者七田眞について

七田眞は1929年生まれの教育者で、島根県江津市という小さな町で研究を行っていました。
そのきっかけは、ドイツの法学者カール・ヴィッテの提唱する「才能逓減（ていげん）の法則」に感銘を受けたことに始まります。その後、独自の研究を経て、七田式教育を確立しました。

七田式教育の3つの特長

七田式教育には、大きく分けて以下の3つの特長があります。

才能低減の法則

七田式教育は、0歳から6歳ごろまでの幼児期の教育を特に重要視しています。この時期の脳は柔軟性が高く、多種多様な刺激を吸収しやすい「臨界期」と呼ばれています。
臨界期に、適切な刺激を脳へ与えることによって、脳の多岐に渡る機能を飛躍的に伸ばすことができると考えられています。
幼児期にさまざまな経験を通して五感を刺激し、豊かな感性を育むことは、その後の学習の基礎作りとして非常に重要です。

七田式教育では、この時期にこそふさわしいプログラムを提供することで、子供たちの可能性を最大限に広げていきます。
また、子供の脳には、驚異の可能性と吸収力があり、その能力は小さい時期ほど大きく伸びる、つまり、早ければ早いほど才能が花開く可能性をたくさん持っています。
この脳の成長の黄金期に、子供たちへ適切な働きかけを行うことで、 想像力、記憶力、表現力、計算力、思考力 といったさまざまな力を積極的に伸ばしてあげることができます。

右脳教育

人間の脳は、言語や論理を司る左脳と、イメージや感性を司る右脳に分けられます。従来の教育では左脳を重視したものが多かったのに対し、七田式教育では、右脳を積極的に活用することを重要視しています。

右脳は、 記憶力、想像力、直観力、潜在能力 などに深く関わっており、幼児期に右脳を鍛えることで、これらの能力を飛躍的に伸ばすことができると考えられています。イメージや感覚を豊かにすることで、子供たちの感性や潜在能力を最大限に引き出します。

心の教育

七田式教育では、知識や技能の習得だけでなく、豊かな人間性や道徳心を育むことも重視しています。
「感謝の心」「思いやりの心」「自立心」などを育むことで、周りの人と協調する力を持って、社会の中で生きていく力を育みます。
これらの力を育むには、親子の一体感が非常に重要です。

親の愛情をしっかりと子供に伝えてあげることで、子供は「自分は愛されている。」「自分は価値のある存在なんだ。」と自己肯定感を育むことができます。
このような心の安定が土台となって初めて、幼児教育の効果が最大限に発揮されます。

そして、真の知性とは、知識や技能だけではなく、豊かな人間性があってこそ発揮されるものなのです。
七田式教育では、子供たちが思いやりの心にあふれ、感謝の気持ちを持って生きていけるように、心の教育にも力を入れています。

七田式教育の効果

七田式教育を実践することで、子供たちにどのような効果が期待できるのでしょうか？ 具体的な例を挙げながら見ていきましょう。

高い記憶力

七田式教育では、右脳を活性化するトレーニングやフラッシュカードなどを用いることで、見たものを写真のように一瞬で記憶する能力を育みます。この能力を 「写真記憶」 と呼びます。 写真記憶を鍛えることで、大量の情報を短時間で記憶することが可能になります。

語彙力の向上

絵本を読み聞かせたり、フラッシュカードでさまざまな言葉をインプットすることで、豊かな語彙力を育みます。
語彙力は、思考力や表現力の基礎となるため、幼児期からの育成が重要です。
たくさんの言葉を無意識にインプットすることで、語彙力がアップし、発音や話し方がはっきりしてきます。

高い語彙力を身につけると、周りの人との意思疎通が豊かになり、コミュニケーション能力がアップします。
七田式教育では、0～5歳のお子さまを中心に、通常の4倍の語彙獲得を目標としています。
例えば、5歳の標準的な獲得語彙数は3,000語ですが、七田式教育では約3倍の12,000語の語彙獲得が目標になります。

学習習慣の形成

幼児期から机に向かう習慣や、集中して取り組む姿勢を身につけることで、スムーズに小学校の学習に移行できるよう促します。
小学校入学前に、学習の基礎となる力を育むことは、その後の学習意欲にも大きく影響します。
そのため、七田式教育ではプリント学習が、正しい学習習慣の形成にぴったりだと考えています。
七田式教育の代表的教材である『七田式プリント』は、1日3枚15分の取り組みだけで、就学前に必要な「ちえ・もじ・かず」の力をバランスよく身につけることができ、一番大切な学習習慣を無理なく身につけることができます。

幼児専門のプリント学習なら
『七田式プリント』

七田式教育のこだわり

七田式教育には、長年の研究に基づいた独自のこだわりがあります。
65年以上の実績を誇る七田式のプログラムに最適な教材で取り組んでいただくため、独自に各種教材の制作・プロデュースを行っています。

教材制作歴30年のプロとして、スタッフ自身の子育て経験や、現役講師のニーズを取り入れながら、子供に一生を通して大切なことを授けられる教材にこだわっています。

ノウハウが詰め込まれた教材

フラッシュカードやドッツカード、ペグワードをはじめとした七田式の教材は、子供が楽しみながら遊びを通して学び、自ら発見して気づく「学びを好きになる教材」「本当に力が育つ教材」を独自開発しています。
これらの教材は、長年の実践と研究から生み出され、子供たちの興味関心を引き付けながら、自然と能力を引き出すよう工夫されています。
さらに、子供たちの発達段階に合わせた内容が盛り込まれているので、子供たちは無理なく楽しく学習を進めることができます。

子供ファースト

七田式教育は、あくまでも子供たちが主役という理念に基づいています。無理や強制はせず、子供たちのペースに合わせて、楽しく学習を進めていくことを大切にしています。
子供たちの「楽しい！」という気持ちを大切にしながら、無理なく学習を進めることで、自然と能力が育まれていきます。

常に進化し続けること

今現在、発足から65年以上の歴史を持つ七田式教育ですが、時代や子供たちの変化に合わせて、七田式教育は常に進化を続けています。最新の脳科学や心理学の研究成果を取り入れ、より効果的な教育方法を追求しています。
昨今では、タブレット学習の普及に対応し、『七田式デジタル学習プログラム～with LOGIQ LABO～』の発売を開始いたしました。
このように、これまで紙媒体だけだった教材も、時代の流れに合わせてデジタル化していき、より保護者の生活環境にあった教材を提供できるように進化しています。

七田式教育の広がり

幼児教室

七田式教育は、全国に約230教室の幼児教室があります。教室では、専門の講師が子供たちの個性に合わせた指導を行っており、多くの生徒が常に通室しています。
生徒は、胎教コース～幼児コース～小学生コースと通うことができます。
また海外にも教室を展開しており、アジア・ヨーロッパなど17か国で七田式の生徒が通室しています。（2024年10月3日現在）

食育の取り組み

七田式教育では、食育にも力を入れております。
子供の健やかな成長と、優れた才能を育てるためには、心と体の両方が良質であることが不可欠です。
人間の体や思考は、食べたもので作られているため、いかに「正しい食」を摂れるかが成長期の子供たちにとっても非常に重要です。

数多くある幼児教育の中で、「食学」を提唱する唯一の教育法が「七田式教育」であり、「食学」が子供たちの成長の土壌を育む柱であると考えています。
健やかな「心」「体」「脳」を育むためには、土台づくりとなる「食」が大切 という理念のもと、自然食品の販売や食育セミナー・講演会などを開催しています。

高齢者事業

七田式教育では、幼児教育で培ってきたノウハウを活かし、高齢者向けの事業も展開しています。
脳トレーニングや認知症予防など、高齢者の健康寿命の延伸に貢献しています。
最新の脳科学では、適切なアプローチを行うことで、大人になってからでも能力を高めることができるとされています。

七田式の大人向け能力開発では、シニアのための認知症予防・改善のプログラムに取り組んでいただけます。
ご家庭で取り組める通信教育をはじめ、楽しみながら能力開発をするためのシニア向け学習会は、全国の高齢者施設や地域コミュニティで実践されています。
お腹の中の赤ちゃんから高齢者まで、幅広い年代の方に、「教育」「暮らし」の面で、サービスを提供しています。