- ✔ビタミンDが筋力アップや骨を丈夫にする
- ✔免疫力を高める
という点で注目されているビタミンD。
しかし、「ビタミンDは、日光を浴びれば十分な量が生成される」「食事で補えるからサプリメントなどで補給する必要はないのでは?」と思われる方も多くいらっしゃいます。
今回は、
1.ビタミンDってどんな栄養素
2.ビタミンDが不足するとどうなるのか
3.ビタミンD不足をチェック!
4.ビタミンDの効果
4-1.免疫力を高める
4-2.骨を丈夫にする
4-3.ガンなど病気の予防に欠かせない
5.ビタミンDの上手な摂り方
について詳しくご紹介いたします。
1.ビタミンDってどんな栄養素
日光を浴びることで生成されるビタミンDは、別名「サンシャインビタミン(太陽のビタミン)」とも呼ばれています。
汗や尿と一緒に排泄されやすい水溶性ビタミンと違い、ビタミンDは「脂溶性ビタミン」であるため、水に溶けづらく、体内では脂肪組織や肝臓等に貯蔵されて毎日少しずつ消費されていきます。
戦後、ビタミンD不足によりくる病や骨軟化症になる方が多かったため、ビタミンDが豊富なタラの肝臓を絞った肝油を子供に飲ませる習慣がありました。
食生活が豊になるにつれ、くる病になる子供が減少したことにより、肝油を飲ませる習慣も少なくなっていますが、
厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、ビタミンDの摂取基準値を引き上げられるなど、ビタミンD不足が問題視されています。
2.ビタミンDが不足するとどうなるのか
骨の形成に深く関わっているビタミンDは、不足するとくる病や骨軟化症を引き起こす原因と考えられています。
また、病気を引き起こす直接の原因でなくとも、骨の健康や筋力、免疫機能に影響を及ぼすことから、あらゆる病気のリスクを高めることがわかっています。
早い段階で、ビタミンD不足を解消することが大切です。
3.ビタミンD不足をチェック!
4-1.ビタミンDの効果 免疫力を高める
私たちの体は、体内にウィルスなどの有害物質が侵入した際に、排除して病気にならないよう働きかけてくれる免疫機能が備わっています。
ビタミンDには、この免疫機能を調整する働きがあり、インフルエンザや風邪、肺炎など、感染症から体を守る効果が期待されています。
白血球の一種であるマクロファージは、血液、脳、肝臓、肺、腸管など体全体にあり、体内に侵入した細菌やウィルスなどを食べて、私たちを病気や感染症から守ってくれる、重要な免疫細胞のひとつです。
ビタミンDには、このマクロファージを活性化する作用があるため、体内に細菌やウィルスなどの異物が侵入してしまっても、病気や感染症にかかりにくくなるのです。
また、皮膚のバリア機能を高める働きがあり、外部から異物が侵入するのを防ぎ、皮膚や腸を守る働きがあります。
腸には免疫細胞の約6割が存在しているので、腸を守ることで、免疫力が高まります。
4-2.骨を丈夫にする
ビタミンDは骨の形成に欠かせない栄養素で、骨の材料となるカルシウムのカルシウムの代謝と吸収を助ける働きがあります。
腸管からのカルシウム吸収をサポートし、骨への沈着を調整して、効率的に骨を形成してくれます。
4-3.ガンなど病気の予防に欠かせない
ビタミンDが欠乏していると、適切に細胞の分化誘導が行われず、ガン細胞が増える可能性が高まります。
ビタミンDは日光を浴びることで体内で生成することができるため、日照時間の長い地域に比べて、日照時間の短い地域の方が、ガンの発症リスクが高まっていることがわかっています。
一方で、おうち時間が増え、また、女性は特にシミやしわの予防として過度な紫外線対策をする方が多いため、日光を浴びる時間が減少しており、近年、ビタミンD欠乏の方が増加しています。
5.ビタミンDの上手な摂り方
- 1食材をうまく取り入れよう
ビタミンDを多く含む食品を、日々の食事でうまく取り入れましょう。
- ✔天日干しのしいたけやキクラゲ
- ✔鮭、いわし、サバなどの魚類
- ✔きのこ類
- ✔卵黄
- 2適度な日光浴をしよう
1日20分程度、散歩やウォーキングなどで日光を浴びる習慣をつけましょう。
今のご時世、外出することが阻まれるため、ベランダやお庭で体操をするなどもおすすめです。 - 3サプリメントを活用しよう
食事量の少ないお子さまや、食が細くなっているご高齢の方は特に、食事だけで十分な栄養を満遍なく・・・というのはなかなか難しいですよね。
そんな方は、サプリメントでの補給をおすすめいたします。