

人間の体にも成長(性徴)期があるように、脳にも成長期があります。まずは、下の図をご覧ください。

体は、時間をかけてゆっくり成長していくのに対し、脳は6歳までに80%ができ上がります。
以前は、生まれたばかりの赤ちゃんは、何の頭の働きも持たないと考えられていました。
成長するにつれて、周りの人からさまざまなことを学び、だんだん賢くなる存在だと考えられてきました。
しかし、事実はまったくその逆で、
ですから、0歳から近い年齢から教育を始めると、抜群の吸収力を発揮するのです。
ところが、何の刺激も与えずに遊ばせてばかりいると、せっかく持って生まれた天才的な資質を発揮するチャンスを逃してしまうことになります。

動物には、基本的な知識を習得するために、脳が働く期間があります。
この時期に、どのような働きかけを行うかで、その後の学習力が違ってくるのです。
逆に、この時期に、さまざまなことに興味をもたせることで、多くを学び、高い資質を定着させることができます。

この「ドッツカード」を使って、本来人間が持っている、「右脳的計算能力」を引き出します。
ドッツを見せることは、子供に算数を教え込むことではありません。
誰もがもともと持っている、右脳の計算力を目覚めさせることなのです。
小さいころから働きかければ、右脳の計算力を引き出すことは、とても容易です。
よく、テレビなどで、5桁×5桁のかけ算を瞬時に解いたり、
見たものを瞬間的に記憶したりする子供たちの様子を見ることがあります。
七田式で育った子供たちの中にも、そのような脳力を発揮する子はたくさんいます。
では、このような才能や素質は、生まれつきのものなのでしょうか?
それとも、教育によって、後天的に身につけることができるのでしょうか?
この問題は、今も昔も変わらず議論されています。
従来の学説では、シナプス(神経細胞の連接)の設計図は、受精卵の段階で決まっているとされていましたが、最近の研究では、外界から送り込まれる無数の情報(つまり教育です)によって、変化するともいわれています。




63日プログラムは、63日間で子供にひととおり、ドッツの基礎を見せる内容になっています。カードを見せるのは1日1回で構いません。
子供の興味が続くようにして、最終的に、たし算、ひき算、かけ算、わり算…をそれぞれ見せられればOKです。
どうしても子供が見てくれなければ、思い切って1〜3か月ドッツを見せるのを休んでみましょう。間をおいてまた見せると、今度は興味を持って見てくれます。
これを1年くらいかけて3回続けることをおすすめします。
いつでも子供が新鮮な気持ちで見ることができるように進めてください。そうすることで、ドッツを右脳に完全入力することができます。
ここまでお読みになった方の中には、ドッツの取り組みは、算数・数学の天才を育てるものだと感じた方もいらっしゃることでしょう。もちろん、それも目的の一つです。
しかし、ドッツの取り組みの第一の目的は、心の知能指数を育てることにあるのです。
子育てをしていると、ついつい身体的な成長や、知能や能力の発達というところに目がいきがちになりますが、七田式教育の本来目指すべきところは、子供の心を育てるということです。
皆さまのお子さまが、健康で、そして、感情や表現力豊かに優しく育ってくださること…それが、私たちの願いです。
私たちは、心と能力がそろってこその知能教育だと考えています。
